4074

無加塩で作ったごはんのきろくです。

日野菜のこと

先日美山の道の駅で、1束150円で売られていた日野菜を買った。細い大根のような根は、根元が美しいすみれ色で、そこから濃い紫色の茎と深い緑の葉が伸びている。どうやって食べるんですか、炒めたりしても食べられますか、と売っていた人に聞いたところ、葉も根も漬物やね、炒めて食べるのは聞いたことないね、とのことだったが、まぁピクルス的に酢漬けにしても良いだろう、と思って買ったのだった。1束4本か5本くらい入ってたので150円は安い。調べてみると滋賀県の伝統野菜らしく、草津で多く生産されているそうです。
日野菜 - 食材紹介

f:id:srsrsr:20181102232600j:plain
<写真>日野菜のピクルスと蕪のサラダ(材料:日野菜のピクルス、蕪、紅オクラ、水菜、トマト、生姜/調味:ピクルス液、ワインビネガー、黒胡椒)

  • 日野菜のピクルス
    • 材料:日野菜(根、葉)、紅芯大根、蕪
    • 調味:千鳥酢、昆布とかつおのだし、にんにく、生姜、鷹の爪、粒胡椒、ローリエ、水飴

まず作ったのはピクルス。いつも酢多すぎてちょっと酸っぱすぎる感じになってしまうので今回は控えめに。とりあえずまず日野菜の根と紅芯大根漬けて、翌日取り出し、ちょっと薄まったピクルス液に蕪と日野菜の葉を入れて、こっちはそのまま漬けっぱなし。後発の蕪や日野菜の葉は、ピクルスというほどでもなくサラダに毛が生えたくらいの漬かり方で食べやすい。日野菜と紅芯大根から出た赤紫色が、蕪にもほんのりついてきれいです。分量としては千鳥酢100ccにだし200ccくらいかな。にんにくや生姜は潤沢に在庫があったので今回初めて入れてみたけど、香りでて良い感じ。にんにくはちょっと多いかなと思いつつ半端に残したら使いにくいから小さめの1カケ3等分くらいに切って。唐辛子もちょっと多めに入れたので、お酒のアテに良い感じの仕上がりになりました。日野菜は思ったよりくせがなく、蕪と大根の真ん中くらいの硬さで美味しいです。水菜やモロッコいんげんと和えてサラダにして食べてました。

f:id:srsrsr:20181102232701j:plain

  • 日野菜の炒めもの①
    • 材料:日野菜(根、葉)、じゃがいも、にんじん、生姜
    • 調味:ごま油、昆布とかつおのだし
  • 日野菜の炒めもの②
    • 材料:日野菜(根、葉)、薄揚げ、玉ねぎ、生姜、黒ごま
    • 調味:ごま油、昆布とかつおのだし、鷹の爪

売ってた人にはすげなく却下された炒めものだけど、まぁ試しにやってみるか、と作ってみたら意外にとても美味しかったので2回やった。油と相性良いのかな。蕪や大根の葉を炒めるときの感じで調理したけど、蕪より大根よりくせがなく美味しい。根の部分も歯ごたえ残って良い。この根の食感は他にあんまり無い感じで、すごく気に入った。これはかなりアリ。もし日野菜が1本しかなかったら炒めものにするな。2本でも炒めものだな。3本あったら1本はピクルスか漬けずにそのままサラダだな。ていうくらい。伝統野菜だけあって、県外に住んでて日常的に手に入る野菜ではないけれど、見かけたら是非また買いたいです。